【第6話】大事件発生・ケージを撤去することに<苦悩な日々>
迎えてからなんと4日目にして部屋をフリーにすることになってしまった杏さん。どうなることやらと思ってましたが、寝たいときは自分でケージに戻っていったりして、なんだか思いのほか順調!そんな気配を見せていたある日の土曜日。
大事件がおきました。
ゆったりとしていた土曜日の午前中。杏はケージの中で寝っころがって、ケージの横線をガシガシ噛んでました。穏やかな休日。そんな空気が漂う中、突然
「ギャギャギャギャーキャーキャー」
悲鳴のような大声が止まらない。
何が起きたのかわからなくてあまりにもビックリして、一瞬動けませんでした。よく見ると、ケージの横線を噛んでいた上あごというか、犬歯が横線に引っかかってしまっていました。
この部分です。
普通であればそんなことにはならないと思うんですが、寝っころがって変な姿勢で噛んでいたので見事に挟まってしまった。そして自分ではまったく外せない。私もいろんな角度から挟まったあごを外そうとするのですが、杏も痛がるしなかなか外れない。
響き渡る杏の悲鳴。
このまま外れなかったらどうなるんだろうか。そんなことが頭をよぎる。
ここから、何をどうしたかは私もあまり記憶がありません。なんとか引っかかった犬歯・上あごをケージ横線から外して事なきを得ました。杏の悲鳴も止み、何事もなかったかのように。
あまりの大事件に、しばらく動けませんでしたが、次にとった行動はケージの撤去。杏はもうやらないかもしれないけれど、もう私がトラウマ。土曜日で私がいたからよかったものの、平日だったらどうなっていたかと思うと・・・。
この事件が起きたのは杏を迎えて2週間後。2週間でケージもなくなり、部屋をフリーで過ごすことになるのでした。
続く。